寒早、十首 寒は早し、十首
〈同用「人」「身」「貧」「頻」四字〉(7) 〈
何人寒気早
寒早賃船人 寒は早し
不計農商業 農商の
長為〓直身 長く
立錐無地勢
行棹在天貧
不屑風波険 風波の
唯要受雇頻
冬の寒さが早く訪れる、十首
〈皆「人」「身」「貧」「頻」の四字を(韻字として)用いる〉(7)
誰に 冬の寒さは早く訪れるのだろう
冬の寒さは早く訪れる 雇われて船を出す人に
農業や商売という仕事(に従事すること)を考えることなく
いつも(人に)雇われる身
風や波が激しいのは気にならない
ただ 頻繁に雇ってくれるようにと願うばかりである