山陰亭

原文解説口語訳

『菅家文草』04:280

元日、戯諸小郎  元日、諸小郎せうらうたはむ

珍重行年五九春  珍重ちんちようす 行年かうねん五九の春
可憐児輩二三人  憐れぶべし 児輩二三人
不須多勧屠蘇酒  多く屠蘇とその酒を勧むることを須もちゐず
其奈家君白髪新  れ 家君が白髪の新たなるをいかんせん

▼ 末尾へ▲ 先頭へ

口語訳

元日、子供達に軽口を言う

ありがたいことだ 四十五歳の春(を迎えられるとは)
何と素晴らしいことか 二三人の子供たちよ
熱心にお屠蘇とそ(薬草を浸した酒)を勧める必要はない
父に新しく生えた白髪をどうにかできるものではないのだから

▼ 末尾へ▲ 先頭へ


トップこのサイトについて3分で読む菅原道真みちざねっと・きっずFAQ読者アンケート
苦しい時の神頼み普通の人のための読書案内漢詩和歌快説講座作品一覧「研究文献目録」補遺

(C)1996-2024 Makiko TANIGUCHI. All rights reserved.
http://michiza.net/jcp/jcpkb280.shtml