山陰亭

原文|解説|口語訳

『菅家文草』04:248

春日独遊、三首(2)  春日《しゆんじつ》に独り遊ぶ、三首(2)

花凋鳥散冷春情  花は凋《しぼ》み 鳥は散《さん》じ 春情《しゅんじやう》 冷《さ》む
詩興催来試出行  詩興《しきよう》 催来《うなが 》して 試《こころ》みに出て行く
昏夜不帰高嘯立  昏夜《こんや 》も帰らず 高嘯《かうせう》して立たば
州民謂我一狂生  州民《しうみん》 我《われ》を謂《い》はん 一狂生《いちきやうせい》と

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口語訳

春の日にひとり外出する、三首(2)

(晩春ともなると)花はしおれ 鳥は散り散りになり 春を楽しむ気持ちに水を差す
(それでも)詩心をせき立てて 試しに出歩いてみる
夕暮れになっても(興に乗ったまま)帰らず 声高に詩句を吟じながら立っていると
この国の民衆は 私のことを言うだろう 気がふれた奴だと

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