山陰亭

原文|解説|口語訳

『菅家文草』04:249

春日独遊、三首(3)  春日《しゆんじつ》に独り遊ぶ、三首(3)

日長不得久眠居  日長ければ 久しく眠り居《ゐ》ることを得《え》ず
出引諸児且読書  出でて諸児《しよじ 》を引《ひき》ゐて 書を読まんとす
適遇多情垂釣叟  適《たまたま》 遇《あ》ふ 多情《たじやう》の 釣《つりいと》を垂《た》るる叟《おきな》に
各言其志不言魚  各《おのおの》 其《そ》の 志《こころざし》を言ひ 魚《うを》を言はず

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口語訳

春の日にひとり外出する、三首(3)

日足が長いと 長い間眠ることもできず
子供達を連れ出して (勉強がてら)書籍を朗読《ろうどく》しようとする
(すると川辺で)偶然 情操豊かな老人が釣り糸を垂れているところに出会い
それぞれ 志の発露《はつろ 》たる詩を詠じ 魚の話は出なかった

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