山陰亭

原文|解説|口語訳

『菅家文草』04:283

春詞、二首(2)

雨後江辺草染来  雨後の江辺 草染来《そ》めたり
遥思去歳始花梅  遥《はる》かに思ふ 去歳《きょさい》始めて花《はなさ》きし梅
帰鴻若当家門過  帰鴻《 きこう》 若《も》し家門に過《よ》ぎるべくんば
為報春眉結不開  為《ため》に報《しら》せよ 春眉《しゆんび》の結びて開かざることを

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口語訳

春の詩、二首(2)

雨上がりの水辺を 草が(青々と)染めている
遥かに思うのは 去年始めて咲いた(自宅の)梅のこと
(北へ)帰る雁よ もし(我が)家の門を訪れようとするのなら
(私の)ために(梅に)告げておくれ (主人は)春なのに(物思いで)愁眉《しゅうび》を開くことはないのだと

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