山陰亭

原文|解説|口語訳

『菅家文草』04:313

冬夜、九詠(6) 暁月  冬の夜、九詠(6) 暁《あかつき》の月

客舎陰蒙四面山  客舎陰蒙《いんもう》す 四面の山
窓中待月甚幽閑  窓中にて月を待つ 甚《はなは》だ幽閑《いうかん》なり
遠鶏一報廻頭望  遠鶏《ゑんけい》の一たび報ずるに 頭《かうべ》を廻《めぐ》らして望まば
挿著寒雲半缺環  寒雲《かんうん》に挿著《さうちやく》す 半ば缺《か》くる環《たまき》

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口語訳

冬の夜、九首(6) 明け方の月

官舎は覆われている 四方の山に
窓辺で月(の出)を待つ (その景色は)とても物静かである
遠方で鶏がひとたび(夜明けを)告げたので 首の向きを変えて遠望すると
(外に見えたのは)寒々とした雲に挟まれた 半分欠けた月

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