山陰亭

原文|解説|口語訳

『菅家後集』493

南館、夜聞都府礼仏懺悔  南館にて、夜に都府《とふ》の礼仏懺悔《らいぶつざんげ》するを聞く

人慚地獄幽冥理  人は慚《は》づ 地獄幽冥《 ぢごくいうめい》の理《ことわり》
我泣天涯放逐辜  我は泣く 天涯放逐《てんがいはうちく》の辜《つみ》
仏号遥聞知不得  仏号 遥かに聞こゆれども 知ることを得ず
発心北向只南無  発心《ほつしん》 北に向かひ 只《ただ》 南無《なむ》とのみ

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口語訳

南館で、夜に大宰府《だざいふ》政庁で仏を礼拝し罪を悔《く》い改めるのを聞く

人は恥じる 地獄の奥深くで暗い道理に
私は泣く 天の果てに追放された罪に
仏の名は 遥かに聞こえても (どの仏か詳しく)知ることはできない
信仰心を起こし 北に向かい ただ 南無《なむ》(帰依《きえ》します)とばかり

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