山陰亭

原文|解説|口語訳

『菅家後集』499

二月十九日  二月十九日

〓西路北売人声  〓《かく》の西 路《みち》の北 売人の声
無柳無花不聴鶯  柳無く 花無く 鶯《うぐひす》をも聴かず
自入春来五十日  春に入りしよりこのかた五十日なれど
未知一事動春情  一事の春情を動かすことを知らず

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口語訳

(延喜二年)二月十九日

城郭の西 道の北には 物売りの声
柳もなく 花もなく 鶯の声も聞こえない
(年が明けて)春になってから五十日になるが
春ののどかな気分を催させるものはない

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