山陰亭

原文|解説|口語訳

『菅家後集』505

秋晩、題白菊  秋の晩《くれ》、白菊に題す

涼秋月尽早霜初  涼秋の月尽きて 早霜の初め
残菊白花雪不如  残菊の白き花は 雪も如《し》かず
老眼愁看何妄想  老眼 愁《うれ》へて看《み》るは 何の妄想ぞ
王弘酒使便留居  王弘《わうこう》が酒の使ひならば 便《すなは》ち留《とど》め居《を》かん

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口語訳

晩秋、白菊を詩題にして

九月の月も果て 初霜の降りる時期
時節遅れで咲いた菊の白さには 雪も及ばない
老眼で 憂いつつ見るのは 何の妄想だろう
(陶潜《とうせん》の時のように)王弘《おうこう》の元から酒を運んできた使者なら そのまま引き止めておこう

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