山陰亭

助松神社(5KB)
助松神社

所在地:大阪府泉大津《いずみおおつ》市助松《すけまつ》町
 交通:南海電鉄本線・北助松駅下車

天神社で鶏を飼うということ

天神社で鶏を飼うということ

(傾向)よりによって東天紅。
(対策)迷信を気にするかは個人の勝手。

 駅の改札を出ると踏切の西に派出所がありますが、その隣です。分かりやすさではトップクラスでしょう。

 境内は広いんですが、梅鉢が散見する訳でも1100年大祭の幟が立っている訳でもなく、説明版もない。あまりの普通ぶりに、思わず絵馬の神紋を確認してしまいました。
 そのわりに意外だったのは、手水が流れていたこととおみくじが業者製ではない(らしい)こと、そして毎月25日の月次祭の掲示が出ていたことですね。よくある地元の神社としては結構きちんとしてます。

 金比羅さんに八幡さんにえべっさんと、境内の末社を見ているうちは何の違和感もなかったんですが、ただ一つ天神社にしては非常に珍しいものが。鶏、です。
 夜明けを告げる鶏の声にせき立てられて道真は大宰府へ旅立った、だから天神社の氏子は鶏を飼わない、という話は各地に伝わっていますが、有名なのは「菅原伝授手習鑑」の東天紅《とうてんこう》でしょう。道明寺全体を紹介すると話が長くなるので、とりあえず東天紅の部分だけ。

 配流の道すがら土師《はじ》の里へ立ち寄ることを許された菅丞相《かんしょうじょう》は、一番鶏が鳴くまでの間、伯母覚寿《かくじゅ》の屋敷で過ごすことになる。ところが、覚寿の娘聟である宿禰《すくね 》太郎とその父親は、左大臣藤原時平《しへい 》の意を受けて菅丞相暗殺を企んでいた。一番鶏が鳴けば迎えが来るから、それより先に鶏を鳴かせ、贋《にせ》迎えを仕立てて丞相を奪おうというのである。しかし事の次第を妻に聞かれ、宿禰太郎は妻を惨殺し、庭の池に捨てる。父親が「鶏は水中に沈んだ死体の上で鳴く」という話を思い出して試してみると、うまい具合に鶏が鳴き出した。

 そのものずばり「東天紅」という品種名をもつ連中を眺めながら、不審がることしばし。普段牛肉食べている人間がとやかく言うことでもありませんけどね。

▼ 末尾へ|▲ 先頭へ


トップ|このサイトについて|3分で読む菅原道真|みちざねっと・きっず|FAQ|
苦しい時の神頼み|普通の人のための読書案内|漢詩和歌快説講座|作品一覧|「研究文献目録」補遺

(C)1996-2026 Makiko TANIGUCHI. All rights reserved.
http://michiza.net/jtp/jtpsuke.shtml